2020年05月23日
MARSOCの選抜過程 MARSOC ITCについて
MARSOC ITC
今回は自分の中で今一番熱いMARSOCの選抜訓練、ITC(Individual Training Course)についてです。当然のことながらMARSOCの隊員となることはとても難しいことです。まず選考に合格した候補者はITCを受けます。ITCは小規模なチームで困難な条件の中、特殊任務を遂行できるクリティカルスキルオペレーターを養成するためのもので、9ヶ月間にもわたる訓練です。
ITCはビルディングブロックアプローチを採用しています。ビルディングブロックアプローチとはシンプルなことから始め、段階的に高度な訓練手法に進むことにより、隊員に求められる能力をブロックを積み重ねるように向上させていくという考え方です。訓練の厳しさは戦闘における複雑さやストレスがシステマティックに増えていきます。訓練中、隊員は同僚だけでなく、教官からも常に監視されます。ITCは4つのフェーズにわけられています。
第1フェーズ (基礎技能) 10週間
第1フェーズは、すべての特殊部隊の隊員に要求される基礎技能を訓練し、評価します。体力、泳力、近接戦闘のスキルは忍耐訓練、機能訓練、水陸訓練により試されます。
このフィジカルトレーニングプログラムは、ITC全体を通して継続され、特殊作戦の独特な要求に対して生徒が準備できるように作られています。 グランドナビゲーション、パトロール、サバイバル、回避、抵抗、脱出(SERE)、Tactical Combat Casualty Care(TCCC)などのフィールドスキル。 ミッションプランニング、支援砲撃訓練、およびコミュニケーション訓練は、第1フェーズで完結します。
※SERE
Survival, Evasion, Resistance, and Escapeの略で生存、回避、抵抗、脱出をあらわしています。4軍それぞれ訓練場所として、空はフェアチャイルド、陸はフォートブラック、海と海兵隊はワーナースプリングにあると知られています。MARSOCのSERE訓練についてはまた次回まとめたいと思っています。
※TCCC
ヘリなどの負傷者輸送手段、防護装備の発達とTCCCの導入により第二次世界大戦やベトナム戦争と比べて、イラク戦争での死傷者率が大幅に改善されました。TCCCは1993年から1995年にかけてガイドラインが作成され、1997年からまず特殊部隊に導入され、その実績から2010年には米軍全体に導入されました。
イラク・アフガンにおいて、TCCCが導入された75thRangerと米軍全体の死亡者/負傷者に(CFR)に大きな差異が見られ、なかでも避けられた死が大きく減っています。TCCCの導入により衛生兵の可能な手技の範囲が大きく広がりました。以前は止血のみであったのがこれに加えて、輸液、挿管、外科的気道確保、胸腔穿刺などが可能になりました。
TCCCについてはまだまだ知らなければいけないことがたくさんあるのでまたまとめたいと思っています。
参考
https://www.mod.go.jp/j/approach/agenda/meeting/kyumei/sonota/pdf/02/005.pdf
第2フェーズ (Small unitでの戦術)8週間
フェーズ1に基づいて構成されたフェーズ2は小型ボートにおけるスカウトスイマー(泳いで偵察にいくこと)、武器の使用、写真撮影と情報収集、そしてこれのレポート作成などについて訓練します。生徒は2つの大きなミッションの中で評価されます。一つはパトロールと戦闘に主眼を置いた2週間のミッションで ”Operation Raider Spirit” とよばれるもの。もう一つは都市と農村の偵察に主眼を置いた “Operation Stingray Fury” です。
第3フェーズ(CQB)5週間
生徒はライフルとピストルの射撃訓練を受け、MSOT(Marine Special Operation Team)の一員となるのに必要な戦術、技術、手順を学びます。このフェーズは5週間続き “Operation Guile Strike” と名付けられた演習で都市部や農村の目標に対する一連の模擬攻撃の訓練を終了させます。
第4フェーズ (非正規戦闘)7週間
最後のフェーズでは生徒は非正規戦闘についての講習を受けます。ITCは “Operation Derna Bridge” と呼ばれるミッションで終了です。Derna Bridgeでは生徒はITCを通じて学んだスキル全てを使うことが求められます。ITCを卒業したMARSOF CSO’sは3つのMSOB(Marine Special Operations Battalions)の一つに配属されます。
※訓練期間を全て足すと7ヶ月くらいになるのですが、MARSOC公式には9ヶ月と書いてあります。ちなみに海兵隊の公式では7ヶ月と書いてあります。おそらくフェーズの間の移動日休息日などを含めているかいないかなのかなーなんて思っています。それともう一つ、MARSOC公式には“Operation Raider Spirit” はフェーズ1と書いてあります。フェーズの内容的に2にあるんじゃないかなと思っていますが、真相は調べていません笑。
長々とITCについて書きましたが、ここからが本題です。
ITCにおける”Operation Raider Spirit”の様子が公式ホームページに上がっています。
https://marsoc.com/raider-spirit

ぜひ全部ご覧になっていただきたいのですが、MARSOC装備と聞いて思い浮かべる装備とはまた違ってとてもよいです。
ざっくり装備を見ていきましょう。
まず頭回りです。ヘルメットはPT Helmet A Bravoと呼ばれるものです。これに norotosのおにぎりシュラウドとPVS14がついています。アームなんですがショートのpvs14用だとおもうんですがこれレプリカとかありますか?ロングばっかでショートがなくてどうしようと思っているところです。アイウェアをしている生徒はいなさそうです。





今回は自分の中で今一番熱いMARSOCの選抜訓練、ITC(Individual Training Course)についてです。当然のことながらMARSOCの隊員となることはとても難しいことです。まず選考に合格した候補者はITCを受けます。ITCは小規模なチームで困難な条件の中、特殊任務を遂行できるクリティカルスキルオペレーターを養成するためのもので、9ヶ月間にもわたる訓練です。
ITCはビルディングブロックアプローチを採用しています。ビルディングブロックアプローチとはシンプルなことから始め、段階的に高度な訓練手法に進むことにより、隊員に求められる能力をブロックを積み重ねるように向上させていくという考え方です。訓練の厳しさは戦闘における複雑さやストレスがシステマティックに増えていきます。訓練中、隊員は同僚だけでなく、教官からも常に監視されます。ITCは4つのフェーズにわけられています。
第1フェーズ (基礎技能) 10週間
第1フェーズは、すべての特殊部隊の隊員に要求される基礎技能を訓練し、評価します。体力、泳力、近接戦闘のスキルは忍耐訓練、機能訓練、水陸訓練により試されます。
このフィジカルトレーニングプログラムは、ITC全体を通して継続され、特殊作戦の独特な要求に対して生徒が準備できるように作られています。 グランドナビゲーション、パトロール、サバイバル、回避、抵抗、脱出(SERE)、Tactical Combat Casualty Care(TCCC)などのフィールドスキル。 ミッションプランニング、支援砲撃訓練、およびコミュニケーション訓練は、第1フェーズで完結します。
※SERE
Survival, Evasion, Resistance, and Escapeの略で生存、回避、抵抗、脱出をあらわしています。4軍それぞれ訓練場所として、空はフェアチャイルド、陸はフォートブラック、海と海兵隊はワーナースプリングにあると知られています。MARSOCのSERE訓練についてはまた次回まとめたいと思っています。
※TCCC
ヘリなどの負傷者輸送手段、防護装備の発達とTCCCの導入により第二次世界大戦やベトナム戦争と比べて、イラク戦争での死傷者率が大幅に改善されました。TCCCは1993年から1995年にかけてガイドラインが作成され、1997年からまず特殊部隊に導入され、その実績から2010年には米軍全体に導入されました。
イラク・アフガンにおいて、TCCCが導入された75thRangerと米軍全体の死亡者/負傷者に(CFR)に大きな差異が見られ、なかでも避けられた死が大きく減っています。TCCCの導入により衛生兵の可能な手技の範囲が大きく広がりました。以前は止血のみであったのがこれに加えて、輸液、挿管、外科的気道確保、胸腔穿刺などが可能になりました。
TCCCについてはまだまだ知らなければいけないことがたくさんあるのでまたまとめたいと思っています。
参考
https://www.mod.go.jp/j/approach/agenda/meeting/kyumei/sonota/pdf/02/005.pdf
第2フェーズ (Small unitでの戦術)8週間
フェーズ1に基づいて構成されたフェーズ2は小型ボートにおけるスカウトスイマー(泳いで偵察にいくこと)、武器の使用、写真撮影と情報収集、そしてこれのレポート作成などについて訓練します。生徒は2つの大きなミッションの中で評価されます。一つはパトロールと戦闘に主眼を置いた2週間のミッションで ”Operation Raider Spirit” とよばれるもの。もう一つは都市と農村の偵察に主眼を置いた “Operation Stingray Fury” です。
第3フェーズ(CQB)5週間
生徒はライフルとピストルの射撃訓練を受け、MSOT(Marine Special Operation Team)の一員となるのに必要な戦術、技術、手順を学びます。このフェーズは5週間続き “Operation Guile Strike” と名付けられた演習で都市部や農村の目標に対する一連の模擬攻撃の訓練を終了させます。
第4フェーズ (非正規戦闘)7週間
最後のフェーズでは生徒は非正規戦闘についての講習を受けます。ITCは “Operation Derna Bridge” と呼ばれるミッションで終了です。Derna Bridgeでは生徒はITCを通じて学んだスキル全てを使うことが求められます。ITCを卒業したMARSOF CSO’sは3つのMSOB(Marine Special Operations Battalions)の一つに配属されます。
※訓練期間を全て足すと7ヶ月くらいになるのですが、MARSOC公式には9ヶ月と書いてあります。ちなみに海兵隊の公式では7ヶ月と書いてあります。おそらくフェーズの間の移動日休息日などを含めているかいないかなのかなーなんて思っています。それともう一つ、MARSOC公式には“Operation Raider Spirit” はフェーズ1と書いてあります。フェーズの内容的に2にあるんじゃないかなと思っていますが、真相は調べていません笑。
長々とITCについて書きましたが、ここからが本題です。
ITCにおける”Operation Raider Spirit”の様子が公式ホームページに上がっています。
https://marsoc.com/raider-spirit

ぜひ全部ご覧になっていただきたいのですが、MARSOC装備と聞いて思い浮かべる装備とはまた違ってとてもよいです。
ざっくり装備を見ていきましょう。
まず頭回りです。ヘルメットはPT Helmet A Bravoと呼ばれるものです。これに norotosのおにぎりシュラウドとPVS14がついています。アームなんですがショートのpvs14用だとおもうんですがこれレプリカとかありますか?ロングばっかでショートがなくてどうしようと思っているところです。アイウェアをしている生徒はいなさそうです。
※とあるbream hunterから有益な情報をいただいたので追記します。
pvs14のjarmにwilcoxからnorotosのTATMとかL4G24など各種マウントにつけるためのものがでているのを知りませんでした。ですのでこのマウントはショートのpvs14用というわけではなく、norotosのTATMということになりますね。
教官と思われる方の写真もあります。教官はpvs15をつけていたり、マテリアルカスタムを来ていたり他と明らかに違います。

次に無線周りです。これだけ鮮明な写真がたくさんあるのですが、無線をはっきりと写している写真はありません。
何ピンなんでしょうか。ヘッドセットはFSBE MICH-MARITIME Shooter’s kitのLow Noiseだとおもいます。下は10ピンになっているようですが、この訓練自体が2014年の5月なので6ピンのほうがしっくりくるような気がするのですがどうでしょうか。
何ピンなんでしょうか。ヘッドセットはFSBE MICH-MARITIME Shooter’s kitのLow Noiseだとおもいます。下は10ピンになっているようですが、この訓練自体が2014年の5月なので6ピンのほうがしっくりくるような気がするのですがどうでしょうか。



ウェアはMCCUUのWD MARPATですね。たくさん出回っているので、安く手に入ると思います。教官らしき人はマテリアルカスタムを着ています。また下の画像のようなおしゃれなものもつけています。これはOutdoor Reserchのクロコダイルゲートルです。MARSOCでは他にも使用例があるものです。めちゃくちゃかっこいいいですよね。

ギアは皆RRVをつけています。200rdをふたつつけたり、m4のダブルを2つつけたりくらいのパターンしかありません。生徒役をやるなら、官給のポーチだけで組みたいところですね




他にも小物類とかいろいろあるのですが、疲れたのでいつになるかわからない次回にしたいと思います。
コロナで大変な現在ですがおちついたころにはいろんなミルシム、リエナクトイベントに参加したいです。中でも益荒男ロックのシチュエーションはこの装備をやるのにぴったりなので、楽しみにしています。
コロナで大変な現在ですがおちついたころにはいろんなミルシム、リエナクトイベントに参加したいです。中でも益荒男ロックのシチュエーションはこの装備をやるのにぴったりなので、楽しみにしています。
ウッドランドにコヨーテのギアが今のMARSOCの花形装備ですが、こんなMARSOC装備を再現するのも、楽しいと思います。少しでも興味を持っていただけたら幸いです
2019年07月28日
SARCのYouTube動画から
今回はYouTubeにある、USA Military ChannelのSARCの動画の前半部分を見ていこうかなと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=QcFU6s0kLMg
僕自身が気になったところを自分なりに調べた感じなので
見落としとかがばポイントたくさんあると思いますが、ご容赦ください
SARCはチームの武器の一部となる。
負傷して戦闘から撤退した隊員を復帰させる役割がある。
そして二つの大事なことをわすれてはならない。
SARCとしてチームにおける全ての医療に責任があるのと同時に、他の隊員と同じくらい熟達した戦闘をおこなえなければならない。
二年間の長い訓練期間で自分がなにをすべきか、なにをしたいのか考えさせられる。
戦場において一番の薬は高い火力である。
高い火力は私のチームが可能な限り攻撃的に突入し、全員でそこから脱出することを可能にする。
大体こんな感じのことを言ってます。最後の方に結構かっこいいこと言ってると思うのですが、肝心な部分がぼそぼそ言っててYouTubeの字幕でも拾えてなくて何言ってるのかよくわかりませんでした。
途中も意味がよく分からない所がたくさんあってすっ飛ばしてます。受験英語の限界をひしひしと感じる所です。
まず目を引いたのが言わずと知れたTssi M9 Assault Medical Backpackの中身ですね。
自分なりに中身を調べて見たのですが、100%あってる自信はありません。ちがっていたらごめんなさい。
それをふまえつつ、みてみると
バックをあけた裏側に気道確保用のキットとか止血用シールなど、まず行う措置に必要なキットがはいっているのがわかります。
普段目にするミリフォトでは止血帯が目につきますが、気道確保もそれと同等に重要なんだと思います。

メディカルバックの中身って本当にかっこいいですよね。
やはり見えない部分なのでどうしても後にまわしてしまいがちですがリエナクトでコアマンやるときまでには揃えたいなとおもってます。
バックの中身に自信のある方、ぜひ僕にみせてください!

はい、小さいことをわざわざあげて尺をかせぎます。
SEAの刺青がみえますね。
SARCがNAVY由来であるからでしょうか。考えすぎな気もしますが

今度は背面のmolleのチラリズムです。
安全ピンとNasul trumpetとペンみたいのがみえますね。
安全ピンはマチ針のようにしてつかうのでしょうか。

wx saberでしょうか。安価で使用例も少ないながらもそれなりにある良いアイウェアっすね。




最後にこの4枚のスクショから
(YouTubeに公式?からあがっている動画なので、あえて顔を隠すことはしておりません。)
これ写っているのは全て同一人物だと思います。
それを前提に考えると
まず2つの疑問が浮かびました。
1つ目
このSARCの方は突入するときに先頭を切って突入しています。
素人考えですが、いわゆるメディックが突入のとき、
一番危険であろうポイントマンの位置におかれることはあるのかと思いました。
あくまで訓練であり、そしてPVのようなものでもあるので、
一番目立つ位置においたとしか考えられないような気がします。
2つ目
SARC最大の特徴である、メディックバックを背負っていません。
代わりに空のフラバンポーチがついています。
どうしてですか。わかりません。
コアマンとしての立ち位置よりもポイントマンとしての立場を優先する状況があるのでしょうか。
答えが出ず、疑問が宙ぶらりんです。
宙ぶらりんのまま締めたいと思います。
ちなみにラストは

こんな映像でおわります。
セットアップも違うし、ヘルメットもちがうやんけ
長々とお付き合いいただきありがとうございました。
今回は前回の反省を生かしてスマホでも見やすいように努力しましたがどうでしょうか。
読まなければいけない文がとんできたので、真ん中から駆け足できました。
次回はTssi M9のカスタムをまとめて見たいと思ってます。
もし宜しければみにきてください。
それでは
2019年07月19日
SARCの作戦中の行動
前回の更新から結構経ってしまいました。テストつらかったです。
今回はSARCの作戦中の行動について一例だけからですが、書いていきたいと思います。
実際のSARCの隊員へのインタビューをまとめた記事の抜粋です。いつものごとく拙い訳でよみにくいところもあるとは思いますが、どうかご容赦ください。
https://thenewsrep.com/56928/special-amphibious-reconnaissance-corpsman-difficult-anytime-impossible-appointment/
↑元の記事です。
アフガニスタンのヘルマンド州グリーンゾーンでは、夏中頃、連合軍が定期的にタリバンと敵国のど真ん中で戦っている。 陸地、ヘルマンド川、そしてその鮮やかな赤いケシ畑が、アヘン生産と販売を通じて、大きな収入源をもたらすため、敵は粘り強く戦う。MARSOCは対反乱勢力への作戦もふくめた村の安定作戦(VSO)をおこなっている。小さな村をパトロールしている時、村人とはなすのをやめた。銃撃を受けたのである。
部隊はすぐに応戦し、コミュニケーションがとれている住民の家に移動する。第一に優先することは屋根をとることである。全員が建物に移動し反撃をおこなったときRPGが前の入り口を直撃し、ANAcommandoの隊員が顔に破片をうけた。
銃撃戦は急激に激化し建物の屋根から交戦していたSARC /SOIDC(SOIDCについてはまた記事にする予定です。)はラジオで
「ドク!ANAcommandの奴がRPGで怪我をした!顔におおきな破片をうけていて呼吸困難に陥っている。おれは彼が血を飲まないようにそばにいて、ボディーチェックをしている。他に傷はみあたらない。いま出血をおさえるために止血帯をつかった」
と連絡をうけた。
SARC は次のように応答する。
「Roger En route。 患者のバイタルを確立し、経過をみて、気道を保つ。 僕がはなれられるように誰かを屋根まで送ってくれる? できれば余分に弾とLAWを持ってくるように伝えてくれ」
「了解」
SARCが、海兵隊や特殊部隊の仲間たちと異なる瞬間である。 彼らは直ちに今ある情報を検討し始め、治療計画を作成する。 全てのSARCは、世界最高の特殊作戦における医療行為についての学校であるJSOMTC(Joint Special Operations Medical Training Center)で教えられたアルゴリズムにのっとる。 状況によって、少しはパーソナライズされ、変えられているれるかもしれないが、数カ月にわたる厳しい教えは全ての患者に同じように適応される。
*ここで注目したいのがSARCがまず第一にメディックではなく一人の戦闘員だということですね。他の部隊のメディックがどのような位置付けなのか寡聞にしてしりませんが(ゆくゆく調べたいと思います。)ことSARCに関しては、間違いなくだれも負傷者がいないときはひとりの戦闘員としてあつかわれるということです。ミリフォトをみていてもSARCの方々の装備は極端にマガジンの数が少なかったりはしないようにおもいます。先日ebayで話した隊員さん曰く、彼の隊では全員7つのマガジンを必ず携行するそうです。7本というのはプレキャリ単体で携行するのはとても大変なので、おそらくバックパックなどにもいれている分も含めてなのかななんて思いました。
銃撃戦が続き、屋上に救援物資が届き、SARCは全ての敵と注意すべき場所について、助けにきた仲間にADDRAC(Alert 注意、Direction 指示、Description 説明、Range 範囲、Assignment 割り当て、Control 制御)(*海兵隊の独自の?コマンドです。)を伝える。 理解が得られたのがわかった後、壁の中にいる患者のところへむかう。 彼は患者を移すことをCEに叫び、MIST(負傷者レポート)の報告を受ける。 患者に向かっていくと彼は近辺を確認しANAコマンドの顔のけがをみる。 彼はけがをみながら、マリーンの患者の報告や患者の胸にシャーピーで書かれたバイタルサインを読みながら、頭からつま先まで2回目の診察をする。
重度の下顎顔面損傷、呼吸器内臓の補助、けがの機序(MOI)、および挿管による患者の適切な気道維持不可能という診断で、SARCは負傷者の気道確保のために緊急の輪状甲状靭帯切開を実施することにした(輪状甲状靭帯の切開は緊急の気管支切開に有用です)。
SARCは、けがの機序(MOI)および関連する気道損傷による損傷がないか肺を注意深く聴く。なにもみつからなかった。 患者の脈拍、連続的なバイタルサイン、投薬した薬剤等が書き込まれヘリコプターによる避難のための包装が開始される。 SARCは、パッケージング中に最後の全身の診察を行い、追加的な損傷は発見せず、低体温症を予防するために患者の身体を包んだ。SARCは、負傷者カード(患者の情報が書いてあるカード?)を用意し40mmスモークを屋上のガナーまで回して、ヘリコプターが到着したときのためにHLZ(ヘリコプターランディングゾーン?)をマークします。
これが一連のながれです。
救急救命で最も優先すべきことは、気道(Airway)、呼吸(Breathing)、血液循環(Circulation)があるかどうかを判定することです(救急のABC)。これらのどれか1つにでも問題がある場合、すぐに対処しなければ患者は死に至ります。今回の場合、気道の確保ができていなかったためまずは気管挿管を試し、できなかったためすぐに輪状甲状靭帯切開にうつりました。この切開は日本では救急救命士には認められておらず、医者のみがこの処置をできます。自衛隊でも同じだそうです。このことからSARCは高い技術力も必要だということがわかります。
今回はSARCの作戦中の行動について一例だけからですが、書いていきたいと思います。
実際のSARCの隊員へのインタビューをまとめた記事の抜粋です。いつものごとく拙い訳でよみにくいところもあるとは思いますが、どうかご容赦ください。
https://thenewsrep.com/56928/special-amphibious-reconnaissance-corpsman-difficult-anytime-impossible-appointment/
↑元の記事です。
アフガニスタンのヘルマンド州グリーンゾーンでは、夏中頃、連合軍が定期的にタリバンと敵国のど真ん中で戦っている。 陸地、ヘルマンド川、そしてその鮮やかな赤いケシ畑が、アヘン生産と販売を通じて、大きな収入源をもたらすため、敵は粘り強く戦う。MARSOCは対反乱勢力への作戦もふくめた村の安定作戦(VSO)をおこなっている。小さな村をパトロールしている時、村人とはなすのをやめた。銃撃を受けたのである。
部隊はすぐに応戦し、コミュニケーションがとれている住民の家に移動する。第一に優先することは屋根をとることである。全員が建物に移動し反撃をおこなったときRPGが前の入り口を直撃し、ANAcommandoの隊員が顔に破片をうけた。
銃撃戦は急激に激化し建物の屋根から交戦していたSARC /SOIDC(SOIDCについてはまた記事にする予定です。)はラジオで
「ドク!ANAcommandの奴がRPGで怪我をした!顔におおきな破片をうけていて呼吸困難に陥っている。おれは彼が血を飲まないようにそばにいて、ボディーチェックをしている。他に傷はみあたらない。いま出血をおさえるために止血帯をつかった」
と連絡をうけた。
SARC は次のように応答する。
「Roger En route。 患者のバイタルを確立し、経過をみて、気道を保つ。 僕がはなれられるように誰かを屋根まで送ってくれる? できれば余分に弾とLAWを持ってくるように伝えてくれ」
「了解」
SARCが、海兵隊や特殊部隊の仲間たちと異なる瞬間である。 彼らは直ちに今ある情報を検討し始め、治療計画を作成する。 全てのSARCは、世界最高の特殊作戦における医療行為についての学校であるJSOMTC(Joint Special Operations Medical Training Center)で教えられたアルゴリズムにのっとる。 状況によって、少しはパーソナライズされ、変えられているれるかもしれないが、数カ月にわたる厳しい教えは全ての患者に同じように適応される。
*ここで注目したいのがSARCがまず第一にメディックではなく一人の戦闘員だということですね。他の部隊のメディックがどのような位置付けなのか寡聞にしてしりませんが(ゆくゆく調べたいと思います。)ことSARCに関しては、間違いなくだれも負傷者がいないときはひとりの戦闘員としてあつかわれるということです。ミリフォトをみていてもSARCの方々の装備は極端にマガジンの数が少なかったりはしないようにおもいます。先日ebayで話した隊員さん曰く、彼の隊では全員7つのマガジンを必ず携行するそうです。7本というのはプレキャリ単体で携行するのはとても大変なので、おそらくバックパックなどにもいれている分も含めてなのかななんて思いました。
銃撃戦が続き、屋上に救援物資が届き、SARCは全ての敵と注意すべき場所について、助けにきた仲間にADDRAC(Alert 注意、Direction 指示、Description 説明、Range 範囲、Assignment 割り当て、Control 制御)(*海兵隊の独自の?コマンドです。)を伝える。 理解が得られたのがわかった後、壁の中にいる患者のところへむかう。 彼は患者を移すことをCEに叫び、MIST(負傷者レポート)の報告を受ける。 患者に向かっていくと彼は近辺を確認しANAコマンドの顔のけがをみる。 彼はけがをみながら、マリーンの患者の報告や患者の胸にシャーピーで書かれたバイタルサインを読みながら、頭からつま先まで2回目の診察をする。
重度の下顎顔面損傷、呼吸器内臓の補助、けがの機序(MOI)、および挿管による患者の適切な気道維持不可能という診断で、SARCは負傷者の気道確保のために緊急の輪状甲状靭帯切開を実施することにした(輪状甲状靭帯の切開は緊急の気管支切開に有用です)。
SARCは、けがの機序(MOI)および関連する気道損傷による損傷がないか肺を注意深く聴く。なにもみつからなかった。 患者の脈拍、連続的なバイタルサイン、投薬した薬剤等が書き込まれヘリコプターによる避難のための包装が開始される。 SARCは、パッケージング中に最後の全身の診察を行い、追加的な損傷は発見せず、低体温症を予防するために患者の身体を包んだ。SARCは、負傷者カード(患者の情報が書いてあるカード?)を用意し40mmスモークを屋上のガナーまで回して、ヘリコプターが到着したときのためにHLZ(ヘリコプターランディングゾーン?)をマークします。
これが一連のながれです。
救急救命で最も優先すべきことは、気道(Airway)、呼吸(Breathing)、血液循環(Circulation)があるかどうかを判定することです(救急のABC)。これらのどれか1つにでも問題がある場合、すぐに対処しなければ患者は死に至ります。今回の場合、気道の確保ができていなかったためまずは気管挿管を試し、できなかったためすぐに輪状甲状靭帯切開にうつりました。この切開は日本では救急救命士には認められておらず、医者のみがこの処置をできます。自衛隊でも同じだそうです。このことからSARCは高い技術力も必要だということがわかります。
またシャーピーを患者のバイタルなど書くのに使っているのもわかりました。基本的にどこにもかけるというのはボールペンなどの他の筆記具とは大きく異なる利点ですね。


この画像は海兵一般だとおもうのですが、SARCだと思われる人の左手にシャーピーがにぎられていますね。
胸ポケットとかアドミンに1本シャーピーは説得力upに必要なのかも。
今回はこんな感じで終わりにしておきたいと思います。画像も一枚で、装備的なことに関しては全くふれてないため退屈な記事だったかもしれませんが今後もこんな感じでいきたいと思っています。
装備に関してはプロ市民さんのほしがりブログhttps://hoshigari.militaryblog.jpを参考にしてください。
それではテストも残り一つになったので次の記事は早めにあげれると思います。ぜひご覧頂けると幸いです。
See you later alligator.
2019年07月07日
SARCとは
早速ですが、SARCとは何かについて簡単ですが書いていこうと思います。
SARCとはspecial amphibious reconnaissance corpsmanの略で海軍所属の所謂メディックです。
特徴としては主に海兵隊特殊部隊に付随するというところにあります。(付随という言葉が正しいか怪しいです。)
SARCの隊員は他のMARSOCなどの隊員と同じ能力(簡単にいうと戦闘技術、無線運用などの能力ですね)を求められ、それに加えて専門的な戦闘外傷の治療の技術も必要となります。
ですから、その選抜、訓練はとても過酷であるといわれています。
ほかの舞台でもメディックと呼ばれる人の選抜過程はとても厳しいものであるそうです。
SARCになるためには、まずgreenside corpsmanになるための基礎訓練をうけます。Field MedとCorps Schoolでの必須訓練を終えた後、キャンプBRCにいきます。これを卒業すると次に1年のSOCOMのmedicalコース、jumpスクール、diveスクールに入ります。
こんな感じでたくさんの学校、訓練をしなければSARCになれないところがわかると思います。その大変さがうかがえますね。
このような文もみました。(英語の翻訳へたくそです。先日も某二つの意味で大物なブロガーにつっこまれました。かなしいです。)
They take pride in the fact that they are operators, and are true medical professionals at their core. Their accolades are rarely talked about, because in a team there is not separation or distinction between the Marines and their SARC.
彼らは実際、自分はoperatorであり、そして真のmedicalのプロだと誇りにおもっている。彼らの栄誉はあまり話題にならない。なぜなら海兵とSARCの間にはなんの隔たりや区別がないからだ。
http://oafnation.com/2014714the-sarc/より
MARSOCは海兵隊、SARCは海軍所属でありその間には何かしらのプライドのぶつかりがありそうなものですが、これは意外でした。実際にSARCの隊員に会ったことのある方のお話では、自分のことをMARSOCと名乗っていたそうです。
SARCの部隊章はこちらになります。

SARCとはspecial amphibious reconnaissance corpsmanの略で海軍所属の所謂メディックです。
特徴としては主に海兵隊特殊部隊に付随するというところにあります。(付随という言葉が正しいか怪しいです。)
SARCの隊員は他のMARSOCなどの隊員と同じ能力(簡単にいうと戦闘技術、無線運用などの能力ですね)を求められ、それに加えて専門的な戦闘外傷の治療の技術も必要となります。
ですから、その選抜、訓練はとても過酷であるといわれています。
ほかの舞台でもメディックと呼ばれる人の選抜過程はとても厳しいものであるそうです。
SARCになるためには、まずgreenside corpsmanになるための基礎訓練をうけます。Field MedとCorps Schoolでの必須訓練を終えた後、キャンプBRCにいきます。これを卒業すると次に1年のSOCOMのmedicalコース、jumpスクール、diveスクールに入ります。
こんな感じでたくさんの学校、訓練をしなければSARCになれないところがわかると思います。その大変さがうかがえますね。
このような文もみました。(英語の翻訳へたくそです。先日も某二つの意味で大物なブロガーにつっこまれました。かなしいです。)
They take pride in the fact that they are operators, and are true medical professionals at their core. Their accolades are rarely talked about, because in a team there is not separation or distinction between the Marines and their SARC.
彼らは実際、自分はoperatorであり、そして真のmedicalのプロだと誇りにおもっている。彼らの栄誉はあまり話題にならない。なぜなら海兵とSARCの間にはなんの隔たりや区別がないからだ。
http://oafnation.com/2014714the-sarc/より
MARSOCは海兵隊、SARCは海軍所属でありその間には何かしらのプライドのぶつかりがありそうなものですが、これは意外でした。実際にSARCの隊員に会ったことのある方のお話では、自分のことをMARSOCと名乗っていたそうです。
SARCの部隊章はこちらになります。

このパッチをつけていたらほぼSARCとみて間違い無いとはおもいます。
今回はこのあたりでおわりにします。
今回はこのあたりでおわりにします。
2019年07月07日
ブログ始めました。
テスト勉強つらすぎて、ブログはじめました。
東海でMARSOC装備あつめています。
最近自分の中でアツいSARCについてまとめていけたらなと思ってます。
調べれば調べるほど興味深いので是非興味を持っていただけたらなと思います。
東海でMARSOC装備あつめています。
最近自分の中でアツいSARCについてまとめていけたらなと思ってます。
調べれば調べるほど興味深いので是非興味を持っていただけたらなと思います。